ボリビアごはん お芋編
最新の報告によると、
ボリビアには33種類の芋があるそうです。
確かにボリビアにいると日本では見たことのない芋達が頻繁に登場します。
別の資料では、100種類、とも記されているので
違いを細かく分ければそれくらいあるのかもしれません。
それも、輸入種を除く、原産芋の種類の話です。
日本でお目にかかるジャガイモ類も、
もとはアンデスからやってきたという事実にも納得です。
食卓に実によく登場します。
というよりも、どの料理にも必ず芋が添えられています。
ご飯やパスタ類がついているのに、必ずそこには一つか二つの芋。
炭水化物に炭水化物、がボリビア料理の大きな特徴です。
お米もパスタ類もたくさん食べるのに、
結局「主食は芋」と言われるのはそのためでしょうか。
芋をメインにした料理もあります。
コチャバンバ名物「ピケマッチョ」です。
大量のフライドポテトの上に牛肉とソーセージ、
卵・トマト・玉ねぎが乗っています。
これもちろん一人分ではなく、大皿で頼んで数人で分け合うのがボリビア流。
肝心の芋の種類ですが、
よくお目にかかるのはもちろんジャガイモ。
簡単なご飯を作る時には、焼いた肉とサラダ、イモの組み合わせ。
マッシュポテトもよく登場しますね。
日本のように付け合わせ、ではなく主食として大量に食べます。
ボリビアならではといえばオカ芋。
甘味があるのが特徴です。
このオカだけでかなりの種類があるような感じがします。
赤やら黒やら色とりどりです。
天日干しするとより一層甘味が増すとのことで、
庭先に干されているのをよく見かけます。
食べ方は茹でるか焼くか、でしょうか。
皮は剥くのが難しいので、基本そのまま食べます。
こちらも一般家庭で食される、肉+サラダ+イモの料理ですが、
紫イモとはまた違う様子のお芋です。
なんとも不思議な模様ですね。
外からの見た目はこの芋と全く同じ紫色の皮なのに
中は真っ白のお芋もあります。
そしてボリビア料理を語る上で忘れてはならないのが、
ユカ芋(キャッサバ)です。
もちろん南米全体でよく食べられているものですが。
ボリビアでは茹でたり揚げたりして付け合わせにするほか、
Relleno(レッジェーノ)と呼ばれるボリビア版コロッケが一般的です。
とりわけ、このCalamaというチェーン店のRelleno屋さんが美味。
牛肉、鶏肉、チーズの3種類があります。
また、原産である低地方面(熱帯地域)では、
ユカ芋を使った料理のバリエーションが特に豊富です。
日本ではポン・デ・ケージョとして有名なもちもちのパン。
ボリビアではクニャペと呼ばれ、
ユカ芋の粉とチーズで作られたお菓子です。
(柔らかいパンのタイプと、固いクッキーのようなタイプがあります。)
あるいはソンソと呼ばれ、ユカ芋を潰してチーズを混ぜてから焼いたものもあります。
こちらは屋台などで売られることの多いジャンクフードです。
いつも甘いコーヒーがセットでついてきます。
まだまだ色々な種類のユカ芋料理がベニ県やサンタクルス県にはあります。
他の都市にもこれらの食文化を提供する通称「カンバカフェ」がありますので、
アンデスにいながらアマゾン地域の料理を楽しむことができます。
ボリビアに観光で来る際は色々な芋料理を楽しむのもお勧めです。