2019年 オルロのカーニバル 観光情報
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ボリビア・オルロのカーニバルは、
ペルーのクスコ、ブラジルのリオに並び
南米三大祭りの一つとされています。
2008年には正式にユネスコの無形文化遺産に登録されています。
インディヘナの伝統的な衣装・踊りと
スペイン入植の影響を受けた鮮やかな衣装・踊りの両方が入り交じり、
ともにフォルクローレの音楽にのせて約50ものグループが練り歩く
圧巻のパレードです。
このパレードに参加する踊り子の総数は28,000名以上とも言われ、
また踊り子に付き添う音楽隊への参加者も10,000人を超えます。
オルロのカーニバルの歴史的背景などはまた別の機会にご説明するとして、
今回は簡単な観光情報をお伝えします。
1.オルロへの行き方
オルロ県は首都ラパスの隣の県で、
オルロ市は標高3700mのアンデス地域に属します。
一番近いラパスからはバスで約3時間。
バスターミナルへ行けばひっきりなしにオルロ行きのバスが出発しています。
バス代金は座席のタイプやバス会社によってまちまちですが、
おおよそ3ドル程度(20ボリビアーノス)です。
出発時間が迫ったバスに空席がある時は更に値下げして安売りをします。
次に近いコチャバンバからはバスで約4.5時間。
サンタクルスから陸路で行く場合は一度コチャバンバを中継していくことになります。
高山病が心配な場合はこのルートが確実です。
近年はコチャバンバからオルロまで飛行機の運行もあります。
基本は1日1便で、フライト時間はわずか30分。
料金は50ドル以上するので、現地人にはあまり需要のないルートですが、
今の時期は雨季で非常に道路状況が悪いため、
突然の土砂崩れや道路封鎖に不安がある場合は飛行機の利用が便利です。
通常BoAのみの運行ですが、カーニバル期間のみEcoJetも運行しています。
2.カーニバルのメインパレード
カーニバル中は数日間にわたって様々なイベントが行われますが、
観光客が訪れるのは土曜・日曜のメインパレードです。
2019年の場合は3月2日と3日がこれにあたります。
この二日間の中でも、より重要なのが初日・土曜日のパレードで、
午前中のパレード開始時から真夜中まで、
大勢の踊りのグループと観客で盛り上がりを見せます。
宗教的な意味合いを強く持つこの祭りでは、
1日目のパレードはオルロで崇拝される聖母マリア像“Virgen de Socavon"に
捧げるためのパレードです。
踊り子たちはみな様々な祈りや願いを持って崇高な信仰心のもと参加します。
どのグループも新調した衣装を身にまとい、
一年で一番大事なパレードでグループの集大成を披露するのです。
約4Kmにもわたるパレードをねり歩いた後は
踊りのグループごとにソカボン教会でミサを受けます。
みな、この瞬間のために長い長い距離を踊りぬくのです。
2日目のパレードは一転、自分たちが楽しむために踊るので、
スタート地点に間に合わず途中から列に加わっていく踊り子たちや、
お酒を片手に酔っ払いながら踊るグループもいます。
観客席も1日目に比べると空きが出るようになり
とりわけ夜になる頃には人もまばらになる傾向があります。
1日目のような真面目な雰囲気とは少し違った気楽なパレードを
2日目に見ることができるでしょう。
パレードをゆっくり鑑賞するには鑑賞席の購入が必須です。
鑑賞席の値段は種類と場所により大きく異なり、
一番高級なのはButacaと呼ばれる椅子席で、いわゆるVIPエリアです。
何列目かでも値段はかわりますが、およそ100ドル程度。
厳重に警備されているので、鑑賞中のセキュリティは最善です。
基本的に軽食やお土産が含まれ、
トイレへのアクセスも確保されています。
Butacaのある中心広場周辺は一番高級なエリアとなっています。
道幅が狭いため、大通りの鑑賞席よりも観衆の盛り上がり方が激しいのもこのエリア。
一般の観客が落ち着いて鑑賞できるのはAv.6 de Agostoという
パレードの開始地点すぐから始まる長い大通りで、
両側に階段状の観客席が作られます。
値段も列により多少違いがありますが、おおよそ30ドル前後と言えるでしょう。
基本的には階段状の簡易席です。
一番上の段に座ると結構高さがあるので怖いです。。
また、セキュリティのない(フェンスなどで囲まれていない)階段席は
誰でも下に潜り込むことができるので、
足元に荷物や貴重品を置くと、簡単に盗られます。
鑑賞中も手元から離さないようにしましょう。
この大通りを過ぎると小さな通りに入るので、
家の前に自分たちの椅子を出して鑑賞する地元の人々や
立ち止まって鑑賞してる人など
こじんまりとした雰囲気でパレードを見ることができます。
踊り子と観客の間のしきりも特にありません。
ちょっと見るにはいいですが、
一日ゆっくり座って見たい場合には座席を確保しずらいエリアかと思います。
また、クライマックスのソカボン教会に到着する直前の大通りは、
各グループが全力で最後の踊りを披露するため、
地元の大観衆でにぎわいます。
それまで踊り子の前方や後方で演奏していた音楽隊と、
踊り子のグループが少しの間立ち止まり、
同じ広場で一緒になって音楽と踊りを披露します。
自由に出入り可能ですが、かなりの人込みです。
スリもかなり多いと思いますので、
人が密集する場所にはあまり近づかないのが無難です。
鑑賞席は現地で当日でも入手可能ですが、
何分この時期のオルロ市内はカオス。
町全体が許容量オーバーで、レストランもホテルも道路も人でごった返し、
歩き回るのもやっとという感じなので、
カーニバルを訪れる際は事前にきちんと手配してから訪れるほうが無難です。
3.カーニバル中の宿泊事情
「現地に行ってから宿を探そう。。」というチャレンジは
極力やめましょう。
カーニバル当日に宿を確保するのは非常に難しいです。
ほぼ100%のホテルがこの時期は3連泊パックしか売り出しません。
きちんとしたホテルの場合は安くて300ドルから、
500ドル~600ドル(一人あたり)というパック料金が普通です。
安い宿の場合もやはりパック料金しか売らないケースが多いです。
これ以外の観光資源がないオルロでは
カーニバルで1年分の収入を稼ぐという気質が染みついています。。
一般家庭も寝室を開放して勝手に民宿をし始めるので、
探せばどこかしら見つかるかもしれませんが、
標高が高くて寒い、しかも雨も降っている中での宿探しは過酷です。
4.カーニバルの水かけ
カーニバル名物、「水かけ」
10年ほど前に比べれば、だいぶ減少傾向にはありますが、
カーニバルを訪れる際はある程度覚悟しておく必要があります。
「水かけ」は本当にカーニバルとは切っても切り離せない習慣で、
以前は2月に入った途端そこらじゅうで始まっていました。
仕事に行く途中上の方から水風船を投げつけられる、
レストランの入り口で店員からホースで水をかけられる。
通りすがりの車から水鉄砲で狙われる。。
パレード実施日に関係なく、見知らぬ人同士で水をかけあうカーニバル週間は
多くの外国人にとって本当に苦痛だったと思います。
(ボリビア人にとっては当たり前のことのよう。)
それもここ数年、水の無駄遣いをなくそう、
遊びたい人同士で遊ぼう、高いところから水風船を投げるのは危険なので禁止、
と倫理的な考えが浸透してきており、
この水かけ騒ぎはかなりの縮小傾向にあります。
とりわけ深刻な水不足の年が増えてきているのも大きく、
都市によっては街頭での水遊びは罰則対象となりますのでご注意ください。
とはいえやっかいなのが、水のかわりとなる泡スプレーの登場です。
近年はこれが主流で、カーニバルが近づくと大人も子供もこの泡スプレーを大量買い。
水かけのかわりに泡をかけて楽しんでいます。
観光客や若い人は見知らぬ人にも平気で狙われてしまうので、
オルロ訪問にかかわらずカーニバル期間にボリビアを観光する場合は
覚悟しておきましょう。
この泡スプレー、有毒性があることが明らかになってきて、
正式な販売を認可されたものとそうでないものがあります。
いずれにせよ、目や口に入るのはあまり好ましくないので、
遊ぶときは相手の顔を狙わないようにしましょう。。
この泡スプレーをわざと顔にかけ、
目が見えなくなっているすきに貴重品を盗む強盗犯罪が頻発しますので、
捕られやすい場所に貴重品を身に着けない(カメラや携帯電話など)、
常に辺りを見回して警戒するなど、
防犯意識を高めて観光をしてくださいね。
5.カーニバル鑑賞ツアー
ラパスやコチャバンバなど、
周辺都市からカーニバルの鑑賞ツアーが多く催行されます。
前述の通り、この時期オルロ市内の宿泊事情は非常に厳しいため、
多くのツアーは基本Full Day(1日ツアー)となっています。
早朝に出発し、真夜中にまた戻ってくるという20時間近い日帰りツアー。
オルロまでの交通費、ツアー参加中のすべての食事や軽食、飲み物、
鑑賞席と専用トイレ、ツアーガイドが含まれるので、
オルロのカーニバルをなるべく快適に鑑賞したい旅行者にお勧めです。
ツアー料金は120ドルから。
通常、カーニバル直前まで空きがあります。
お気軽にお問い合わせください。
カーニバル鑑賞ツアーの詳細↓
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2020年のカーニバル鑑賞ツアー、まだまだお申込み可能です!
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オルロ観光を計画している方へ!
オルロ料理についての記事を更新しました。是非参考にしてください。
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