ボリビア 主要観光地の気候
「ボリビアの気候」を一言で語ることはできません。
というのも、アマゾンからアンデスまで、
標高も気候も地域によって実に様々だからです。
同じ県内でも地域によって違ってきますし、
学術的に使われる厳密な地域区分は別にありますが、
ここでは高地・低地・中間(渓谷)に簡単に分けてご説明したいと思います。
ボリビアの地理多様性の魅力が伝われば幸いです。
1.アンデス地域の気候
観光のメインとなる行政上の首都・ラパスや、
ウユニ塩湖のあるポトシ県、カーニバルで有名なオルロは
標高の高いアンデス山脈に囲まれた地域です。
ラパスの国際空港、エルアルト空港の標高は4061mにもなります。
ここから30分程のラパス市内では標高が3640mなので多少は下りますが
それでも富士山の頂上にいるようなものです。
となれば「日差しがきつい」「空気が冷たい」というも簡単に想像がつくと思います。
今は2月で、南半球のボリビアでは真夏にあたります。
が、同時に雨季であるため、雨が降るとぐっと気温が下がります。
ラパスのここ数週間の天気予報を確認してみると、
天気のいい日で最高気温が15°
雨の日だと最高気温でも10°程度になってしまいます。
最低気温は5°前後。
気温だけ見ると日本の冬のようですが、
標高ゆえに太陽が出ると非常に日差しがきつく、
日の当たるところでは結構温かく感じると思います。
逆に、日陰や建物の中に入ると急に寒くなるので、
常に体温調節のできる服装(長袖や羽織りもの)を用意してください。
5月頃から寒くなり始め、6月・7月が真冬にあたります。
最低気温は氷点下まで下がりますが、最高気温は13°程度まで上がります。
とにかく朝晩と昼間の気温差が激しいので、
早朝や夜間にツアーをする場合はしっかりとした防寒対策が必要です。
基本的に空気が乾燥しているので、リップクリームやボディクリームも必須です。
のど飴も持参するといいと思います。
帽子や日焼け止め、日傘で日よけ対策をしましょう。
2.渓谷地帯の気候
世界遺産の白壁の町として有名なスクレ、
ボリビア産ワインの産地として有名なタリハがこれにあたります。
年間を通して、暑すぎず寒すぎず。
日本の厳しい寒さや暑さに比べたら天国のような気候です。
最高気温は年間を通して大きな差がなく(23°~25°程度)、
年間の平均最高気温は24°です。
最低気温も夏場で12~13°
真冬で3°といったところで、年間の平均最低気温は9°
庭にはリンゴもみかんも実っているコチャバンバ、
それどころかバナナやパパイヤもできています。
野菜の種類も豊富なことに加え、
お隣の熱帯地域からは常に格安でトロピカルな果物が流通されてくるので
食生活が必然と豊かであるのも魅力です。
標高は地域によって大きく異なりますが、
観光で訪れる人の多いスクレは2710m、
ボリビア国内の陸路移動で通過する機会の多いコチャバンバは2570mです。
やはり日差しはきついので、日よけ対策が必要です。
天気が悪くなった時や、朝・晩は気温が下がるので、
年間を通して上着や長袖を用意しましょう。
2.トロピカル・アマゾン地域
アマゾンに近いので気候も熱帯気候です。
トロピカルな雰囲気のヤシの木が街路樹に並び、
常にじめじめと蒸し暑く、日本の夏のような気候です。
夏場は32~33°が最高気温で、冬場でも25~26°程度まで上がります。
最低気温は年間を通して20°程度で、冬の最低気温でも15°程度。
待ちゆく人々は一年中短パンにTシャツ、サンダルという服装が多いです。
ルレナバケのようなアマゾン地域にいたっては冬でも最高気温28°となり、
もはや冬という気候は存在しないようです。
冬の最低気温は18°なのでそれなりに涼しくはなりますが、
基本的に一年中真夏の気候といえます。
しかしながら、ボリビアの熱帯地域を訪問するときに油断してはならないのが
Surazoの存在。
「南風」という意味、スラソやスールと呼ばれます。
秋・冬頃にこの南からの冷たい風がやってくると途端に気温が下がり、
人々はセーターやジャケットを引っ張り出してきて毛布にくるります。
とてもアマゾンに近いとは思えない異様な光景に。。
スラソが吹いた時の最低気温は10°まで下がるので、
普段の温かさに慣れている人々には衝撃の寒さといったところでしょうか。
時には寒さによる死者を出すこともあるほど。
スラソが去ればまた南国気候に早戻り。
熱帯地域を訪問する際もやはり上着は必須です。
また、虫よけスプレーや痒み止めは必ず持参しましょう。
蚊は多いだけでなく、蚊を媒介する病気も流行しがちです。
(デング熱や黄熱病、チグングニア熱など)
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